苧麻 (ちょま) の糸

苧麻の茎の内皮の部分に繊維(青苧・あおそ)があります。この繊維を手で細く割き繋いで(績む・うむ)糸にします。
繊維を割く時にひげ(枝分かれ)が出来るので、ひげを寝かせるために、繊維の先の部分と次の繊維の根の部分を繋ぎます。
逆にすると、逆むけになってきれいな糸にならないからです。手績みの糸に方向性があるのはこのためです。
特に、無撚りの糸を使う時は、必ず中から糸端を引き出します。

四川極細糸 ( 130羽 )

四川極細糸 ( 130羽 )

手績み糸

¥242,000 / kg  [10g=約700m ]

着尺用の無撚りの単糸の糸です。経糸用に績んであります。
130という数字は糸の細さを表し、1インチ ( 約2. 54cm )
四方の間に入る経糸と緯糸を合わせた数です。
この数がおよそ120ー140本までのものを130羽と言います。

四川極細糸 ( 110羽 )

四川極細糸 ( 110羽 )

手績み糸

¥74,800 / kg  [10g=約450m ]

150羽より少し太くなり、帯用です。無撚りの単糸です。

細糸

細糸

手績み糸

¥37,400 / kg  [10g=約166m ]

定番の生平麻を織る糸。無撚りの細糸を経緯に使って織れるのは、
受け継がれてきた技術があればこそ。
この瓢箪形は、15cm 位の竹の棒を時計回りに回転させながら
績んだ糸を巻きとり、最後に中央部分をきつく縛って出来た形です。

中糸

中糸

手績み糸

¥27,500 / kg  [10g=約50m ]

手績みの麻糸の中では、太さが手頃で一番使いやすい糸。
撚りがかかっているので、帯やタペストリー等の経糸にも使えます。
ニットで使うと、また違った表情が楽しめます。
(綛周:約1.25m)

太糸

太糸

手績み糸

¥25,300 / kg  [10g=約16m ]

撚りがかかっているので、
テーブルセンターやタペストリー等の経糸にも使えます。

柔らかい太糸

柔らかい太糸

手績み糸

¥25,300 / kg  [10g=約22m ]

ハリが特徴の太糸を踏んで柔らかくしました。
編物やラッピング用に。

>麻皮(マーピー)の糸

麻皮 (マーピー) の糸

手績み糸

¥25,300 / kg  [10g=約50m ]

捨てる神あれば拾う神あり。
苧麻の外皮の部分を捨てることなく糸にしてみました。
緯糸のアクセントに使うと、なかなか面白い表情に。

網糸

網糸

手績み糸

¥1,760 / 個  [約15g 前後 ]

水に濡れると強くなる苧麻の糸は、魚網にも使われてきました。
柿渋と泥染でさらに強度を増します。
網が古くなって使えなくなると、ハサミを入れて糸状に戻し
緯糸に使います。
この糸は、モノを大切に使ってきた時代の名残のような品です。

大麻の糸
大麻・極細糸

大麻・極細糸

手績み糸

¥1,100 / 個  [約5g 前後 ]

いぶし銀のような存在。
見た目、色の変化にとぼしくてちょっと敬遠してしまうけれど、
使ってみれば、意外と軽く、しなやかで扱いやすい糸。

大麻・細糸

大麻・細糸

手績み糸

¥1,320 / 個  [約18g 前後 ]

糸の始まりは大麻だったはず・・・
なのに、今では、使える糸がほとんどないのはほんとうに寂しい。
ならば、と作った糸。無撚りの単糸です。

緑の大麻・極細糸

緑の大麻・極細糸

手績み糸

¥1,100 / 個(廃番)  [約12g 前後 ]

1万年以上も前に、海を越えて大陸からやってきた日本の大麻。
この緑の糸はモン族の大麻。ルーツは同じ中央アジアです。
同じ大麻でも性格はそれぞれ。それにしても魅力的な色。

緑の大麻糸

緑の大麻糸

手績み糸

¥1100 / 個  [約12g 前後 ]

この形は杼にはめ込むためのもの。
お腹のおへそのところから糸端を引き出します。
それにしても魅力的な色と形。

葛 (くず) の糸
葛(くず)の糸
手績み糸

¥1,100 / 個  [約11g 前後 ]

葛は、麻の仲間のなかでもひときわ強い美しい光沢を
持っています。
夏の草むらで蔓を伸ばす強い生命力は糸になっても
感じられます。しなやかで軽い美しい糸です。

榀 (しな) の糸
榀(しな)の糸
手績み糸

¥1,100 / 個  [約11g 前後 ]

日本の榀布といえば、この色が魅力。
でも繊維を採り出した時は、みずみずしい乳白色をしているのです。
灰汁炊きを経てあめ色のような色になります。
ところがラオスのこの糸は生まれながらにやや明るめのこの色。
不思議です。

楮 (こうぞ) の糸
楮(こうぞ)の糸
手績み糸

¥1,100 / 個  [約6g 前後 ]

紙の原材料として知られる楮ですが、
古くは梶・藤・麻などと共に布(太布 たふ)を織る素材でした。
これらの素材を木綿(ゆう)と呼んだのも興味深いですね。

手紡ぎ糸 : 手績み糸
繊維
繊維

1. 青苧(苧麻の繊維)

2. 麻皮(苧麻の外皮)

3. 麻苧(大麻の繊維)

4. 楮の繊維

5. ゲワンの繊維

6. 葛の繊維

青苧

青苧 あおそ (苧麻の繊維)

¥14,300 / kg
¥1,100 / 束

中国では 6 月~10 月に年に 3 回収穫します。
穫りたては美しい緑色と良い香りが楽しめ、
繊維が柔らかいので細い糸を作ることが出来ます。
野生のものは身の回りのどこにでもあり、
ご自分で繊維をとることも出来るのです。

麻皮

麻皮 マーピー (苧麻の外皮)

¥14,300 / kg
¥1,100 / 束

苧麻の外皮の部分です。プツプツと切れてしまわないように、
少し繊維を残して苧引きしています。普通、外皮は使わないで
捨ててしまうものですが、この濃い茶色がなかなかだと思うのです。
バスケタリーにも使えますし、緯糸のポイントに入れても楽しめます。
使う時は、少し水につけ柔らかくして使います。

麻苧

麻苧 あさお (大麻の繊維)

¥24,200 / kg
¥1,650 / 束

繊維には残念ながら薬効はありませんので、悪しからず。
日本人の生活と大麻の結びつきはとても古くからあります。
神社の鈴縄や神主さんが使う幣にも用いられてきました。

楮

(こうぞ) の繊維

¥1,100 / 束

紙の原材料として知られる楮ですが、
古くは梶・藤・麻などと共に布(太布 たふ)を織る素材でした。
これらの素材を木綿(ゆう)と呼んだのも興味深いですね。

ゲワン

ゲワンの繊維

¥1,100 / 束

インドネシアのスンバ島で、絣の防染用に使われていた繊維です。

ゲワン

(くず) の繊維

¥1,100 / 束

葛は、麻の仲間のなかでも ひときわ強い美しい光沢を
持っています。しなやかで軽く美しい繊維です。