2020/01/23
[対馬麻 2]
縞は着る人や、糸の都合でいろいろなものがあると聞く。
夏の山仕事に着たという代表的な作業着を「うわずり」といった。
麻の着物は茨を弾くので重宝したのだそうだ。
「うわずり」は対丈で袖も短いので、反物は五尋(ひろ)あまり、7〜8mで作れる。
その裁ち方を「のの裁ち」と呼ぶが「のの」は布のこと。対馬では大麻のことを指している。
縫い糸にも、二本の麻糸を撚り合わせて使っている。
縫い目が大きいのは、最初のうち布がごわつくせいであろう。

着なくなった「うわずり」を子供服に仕立て直したもの。
スナップどめが、子供服らしく可愛いらしい。

